コペンハーゲン中央駅を出ると眼の前は遊園地チヴォリパーク!どの国でも国鉄中央駅の前は高層ビルがあるのにコペンは違う。嬉しい驚きだ。童話作家アンデルセンのお陰かも知れない。チヴォリパークは訪れる人たちをまず楽しくさせてくれる風景である。子供たちがキャーキャー騒いでいるのが聞えて来る。
このチヴォリパークの裏手に回ってみよう。レンガ造りの巨大な建物が見えてくる。市庁舎だ(写真1)。そびえ立つ塔は市民の力を誇示している。市庁舎横にはデンマークの詩人アンデルセンの座像(写真2)がある。その像は子供たちにこっちに来てお座りと誘っているようだ。そしてアンデルセンは顔を上げチヴォリパークではしゃいでいる子供たちの方を向いている。デンマークのシンボル、うつむいている人魚姫とは対照的である。
さて、その人魚姫を尋ねるのに一番のバスは26番。バス停はチヴォリと市庁舎の間にある。26番はコペンハーゲンの殆どのモニュメントに案内してくれるとても便利なバスなのだ。
バスはまず国立博物館の後ろ側を通過する。ここではデンマークの考古学者たちが収集したものが見事に展示されている。勿論バイキングの船もあるが、ここの見ものは何と言っても<黄金の太陽を曳く馬>(写真3)であろう。青銅器時代のデーン人の太陽への信仰が創造溢れる表現でなされている。馬でさえ4つの車輪の上に乗っているのである。 |