祝福のパーティーは新婦の祖母の家で行われた。周りはぶどう畑で遠くにブルイーの山が見える(写真2)。外庭と中庭にはテントが張られている。外庭でカクテルパーティーが始まった。アペリティフを飲みながら立ったままでまずはおしゃべりである。これが実に長い。アペリティフはキール、アルコールのダメな人にはジュースやミネラルウォーターが準備されている。キールとはブルゴーニュ・ディジョンの市長の名前から来ており市長が乾杯のために考え付いたものだ。ブルゴーニュ名産のカシスのシロップを白ワインで割った食前酒だ。祝い酒を飲むごとに招待客たちの饒舌はさらに滑らかになっていく。日本人にとってはもうそろそろテーブルについてもいいのにと思うぐらいアペリティフの時間は長い。つまりおしゃべりの時間が長い。
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