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■パン屋さんのマダム・クリスチーヌ (Madame Christine Valcarcel)



  マダム・クリスチーヌはノルマンディーの小さな村でパン屋を営んでいるご夫人です。旦那が裏方でパンを作り、クリスチーヌさんは表でパンを売っています。きょうも焼きたてのパンが太いバゲット、細いバゲット、小さいバゲットといっぱい並んでいる前で、マダムは愛想よくてきぱきと働いています。
  ＜私達夫婦はノルマンディー上陸作戦のあった海辺の町アロモンシュで長年ブランジュリー（Boulangerie パン屋）を営んでいました。過疎の村を車で巡回販売することも定期的にしてましたので仕事に追われっぱなしでした。子供二人も大きくなりやっと一段落しましたので、このおとぎの国のようなブーヴロンBeuvron村のパン屋を買うことにしたのです。それは去年（２００６年）の２月のことです。子供たちは大きな町の寄宿舎付き学校に生活していて、ウイークエンドだけ家に帰ってきます。今は、夫婦二人っきりでパン一筋に頑張っているところです。＞というマダムの話。
  小さな村の小さなお店の中は手作りの暖かいパンの香りがいっぱいです。また、この小さな店ではパンの他にもノルマンディー原産バター、クリーム、りんご、シードル、カルヴァドスを使った舌もとろけるような味のパティッスリーも作られています。
  パンの国フランスを代表しているような典型的な顔立ちと雰囲気を持っているマダム・クリスチーヌは、今が働き盛りのマダムなのです。

Au Bon Pain de Beuvron
Tel ;02.31.79.23.16
Beuvron-en-Auge 14430 Calvados France


浜田 達郎
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