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枯葉の舞い散る頃になりますとフランス不朽のシャンソン<枯葉>を聞きたくなる日本人ツーリストは多いかと思います。ところが、このようなシャンソンを気楽に聞けるシャンソニエーはすっかり影をひそめてしまいました。そのような中で、シャンソンを愛するが故に唄い続けているマダムがいます。マダム・フランス・ファネル(France FANNELL)です。しかも、絵描きたちが集まるモンマルトル・テルトル広場のレストランで唄っているために、一層、日本人の旅の趣向を盛り上げてくれそうです。
<私はブルターニュ出身で、少女時代から唄い続けてきました。若い時はモンマルトル界隈のあちらこちらのキャバレーで唄っていました。そして、今はテルトル広場のビストロ<メール・カトリーヌ>(Mere Catherine)で夜の8時から唄っています。私はシャンソンのあらゆるレパートリーをこなしますが、特にピアフ、モンタンが得意です。>と応えてくれたマダム・ファネル。
ビストロ・メール・カトリーヌと言いますと、ナポレオンへの反撃のためコサック兵がモンマルトルを陣取ったときに、<早く、早くワインを!>と叫んでいた、この<早く>がフランス語に訛ってできた言葉が<ビストロ>で、その発祥のレストラン。安いワインを飲みながら気楽に食事ができるところがビストロの良さです。
そんな雰囲気の中でマダム・フランス・フラネルは今夜も美声を響かせています。外は画家たちが所狭しとイーゼルを並べているテルトル広場。伝統的な姿勢でシャンソンを唄うマダム・ファネルの心に響く歌を聞きますと、旅の疲れは癒され、パリの夜のひと時が忘れられないものになることでしょう。
Restaurant <Chez la Mere Catherine>
6 place du Tertre 75018 Paris Tel ;01 46 06 32 69
lamerecatherine@voila.fr
浜田 達郎
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