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■モーリス・ドニ美術館館長 マダム アニェス・ドラノア(Agnes Delannoy)

  美術館の館長が女性であるというのはとても素敵なことです。これは芸術の国と言われるフランスでも結構珍しいことだと思います。マダム・ドラノアはソルボンヌ大学で美術史を学び、ついには難関の館長資格試験にパスしました。美術史の中でドラノア女史が学生時代に特に興味を持ち専攻したのは1880年から1914年の間の芸術運動でした。この時代は印象派が認められない時期を経て名声を勝ち得、そこから次々に新しい芸術運動が生まれ、第一次世界大戦で全ての芸術が破壊されていく、激動の芸術・華の時代でした。モーリス・ドニ(1870−1943)はそんな時代を代表する画家ですのでドラノア館長がドニ美術館に興味を抱くのに時間はかからなかったようです。美術館は郊外高速RER・A号線最終駅Saint- Germain-en-Layeから歩いて10分,静かな住宅街にあります。館長に就任して12年。<印象派が見たものを表現したのに対して、見たものからエスプリや観念を引き出して表現する>ナビ派(ヘブライ語で預言者)。その理論家ドニに寄せる館長の思いは写真に見る表情によく表われています。
  マダム・ドラノアはモーリス・ドニ美術館を通してフランスの美を守り、紹介し、奨励する稀有な女性になります。
http://www.musee-mauricedenis.fr 2 bis rue Maurice Denis 78175 Saint- Germain-en-Laye France オルセー美術館にもドニの作品は10数点展示されております。)








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