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テーマパーク「星の王子さま」は空から見ますとまるで宇宙ステーションです(写真1)。ステーションの中心にいるのはもちろん王子で生まれた小惑星B612の上に立っています。そこから物語が四方八方に広がるように造られています。子供たちが思い思いの所に駆け回ることが出来るようになっているのです。
今年(2014)7月にオープンしたテーマパーク「星の王子さま Le Petit Prince」はアルザス地方の無名の村Ungersheimの森に忽然と出現しました。2014年は作者サン・テグジュペリSaint-Exuperyが地中海にその姿を消して70周年になります。サン・テグジュペリは第2次世界大戦中、レジスタンス運動のパイロットとして大活躍し飛行機と共に海に消えて行った英雄です。子供のころから空に憧れついに飛行士となりますが、徴兵制度によりアルザスで飛行訓練生として暮らしたことやUngersheim村が隕石衝突最古の歴史(1492年)を持っていることがテーマパーク、アルザス誕生を促したようです。
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写真1 |
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テーマパークの場所はバルーンが空高く上がっていますのですぐ分かります。そして遊園地の入口まで来ますと2つの大きなバルーンが迎えてくれますので子供たち(2〜12歳対象)の心は早くも浮き浮きとなるようです(写真2)。パイロットであったサン・テグジュペリですのでパークのイメージは勿論、<空>になります。150mまで上がる気球からはアルザスの村々、ブドウ畑やボージュ山脈が見え、反対側にはドイツの<黒い森>が広がっています。また空中バー(Bar写真3)なるものがあり、30メートルまで上昇するバーでドリンクを味わえば爽快な気分です。飲み物は塔の下で販売しています。このように大人でも十分に楽しめるパークですが、特にレストラン<Table de Saint-Ex>ではサン・テグジュペリが関係した町や国(ストラスブルグ、ツールーズ、カサブランカ、ダカール、リオ・デジャネイロ、モスクワ等)の料理が出されますのでフランスのレストランとしてはユニークで非常に楽しい食事が出来ます。
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写真2
写真3 |
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テーマパーク・Petit Princeはロープ付き気球を製作し各国・各都市(アメリカ、パリなど)で成功を収めたフランスの若者二人が空に憧れた夢を実現したものです。「星の王子さま」の物語が実現されているこのテーマパークはきっと子供たちにも夢を与えることでしょう。 |
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パリ・ガイド通訳協会HP文化部
(付記)
Ungersheimはアルザスの都市Mulhouseから北に20km。
インターネットサイト;www.lepetitprince.com |
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