ミレニアム(2000年)を迎えるにあたって、パリ市は本格的エコロジック政策に着手し始めた。まず<パリの空気>と銘打った気球を高々と揚げたのだ。かつてシトロエン自動車工場があったところを市民の憩いの場(シトロエン公園)に変えて、ここに気球を設置した。更に、ヴェルサイユ行きRER・ C号線の高架を大改造してパリジャン達がセーヌ河のほとりに直接行けるようにした。現代社会が奪っていたセーヌをパリジャン達に返したのだ(写真4)。ちなみにバルーンは有料で150mまで上がり、明かりがグリーンの場合は<安心できる空気>、オレンジは<要注意>、そして赤は<危険>を意味する。 |