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■オペラ座のレストラン

 オペラ座のレストラン、その名も<L'Opéra>が7月1日にオープンしました。
135年前にすでに、建築家シャルル・ガルニエがこのオペラ座(パレ・ガルニエ)にレストランを設置することをを考えていたようですが、やっと完成を見ました。



  レストランへの入り口は、オペラ座正面の右側で、Place Jacques Rouch から入ります。 昔のオペラ座会員専用入り口の近くです。



 中に入って驚ろかされるのは、真紅、白のコントラストです。
内装は女性建築家、Odile Decq で、赤は生命の色、彼女の署名でもあるそうです。白は存在感を現し、赤を引き立てる為でもあるようです。床の黒は、この場所にあった敷石を思い出させる色だそうです。



 内部は3カ所に分かれ、入ってすぐ左側にカウンター・バー、1階の裏手にラウンジ、中2階と1階がレストランになっています。
但し、中2階席(メザニン)は、子供が乗り出して下を覗くと落ちる危険性があるので、幼児連れは利用できません。
席は全部で380席あり、180席が建物内で、200席がテラスです。



 2008年に計画が始まり、2009年6月にプロジェクトが提出され、歴史的建造物である為にゴー・サインが出るまでに時間がかかり、やっと去年夏から工事が始まり今回のオープンにこぎつけた訳です。

 当初シェフは、評判の高いリヨンのニコラ・ル・ベックに決まっていたのですが、彼が今年になってから突然降りてしまい、グルノーブルの近くの2星レストランLes Terrasses au Grand Hôtel d'Uriage-les-Bainsのシェフ 、クリストフ・アリベール(Christophe Aribert)に決定しました。
彼は現在40歳で、若い時にツール・ダルジャンやクリヨン・ホテル内のアンバサドールにて短い間働いたこともあるようですが、その後13年間ずっと田舎に留まっていたので、他のスター・シェフのように有名ではないです。でもなかなか才能のある素晴らしい料理人で、一時クリヨンのシェフにという申し出もあった程の実力者です。 各地方の旬の新鮮な食材を使い、季節感のあるメニュー、またフランスの伝統的メニューに加え、独創的な料理なども彼は考えているようで楽しみです。
昼は40ユーロ位、夜は60ユーロ位のメニューだそうです。

 今はまだ朝からは開いていないのですが、そのうちノンストップでオープンするようです。9月からは、軽い軽食なども食べられるようになるということですし、冬にはオニオン・スープなども出てくる予定だそうです。
夕方18時から食事ができるということも、日本人観光客には嬉しいですね。

 最後に、白が真っ赤にライト・アップになる下記の手洗いも一見の価値ありです。


L'OPERA
Palais Garnier
Place Jacques Rouch
75009 Paris
Tel: 01 42 68 86 80
Fax: 01 42 68 86 89
www.opera-restaurant.fr

松下 光子
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