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■パリの景色・眺めの良いレストラン

日照期間の長い夏の夜を楽しんで頂ける展望レストランをご紹介します。

まずは、何と言ってもパリのシンボル、エッフェル塔内の二つのレストランです。 両方共、アランデュカスがプロデュースし、内装はパトリック・ジュアンが担当しています。



<Le Jules Verne― ル・ジュール・ヴェルヌ>
ミシュランで一つ星を獲得しており、125メートルの高さの第二展望台内にあるパリが一望に見える最高のレストランです。専用エレベーターもありますので、エッフェル塔で長い列を並ばずにすむという利点がありますが、なかなか予約が取れない事が難点です。シェフはパスカル・フェロー、昼のランチ・メニューは85ユーロ。夜メニューは165ユーロと200ユーロ。年中無休



<Le 58 Tour Eiffel―ル・58・トゥール・エッフェル>
エッフェル塔内、地上58メートルの第一展望台に最近新装オープンしたばかりのブラッスリーで、シェフはアラン・スラール。シャイヨー宮殿側が一望できます。昼のメニューは19ユーロからで、お子様ランチ13ユーロがあるのも嬉しいです。オープン・キッチンで、11時30分から17時30分までノンストップで、ピクニック用の紙バスケットに入っているメニューをセルフ・サービスで買います。何かマクドナルドのフランス版みたいです。でもこのレストランは、夜になるとぐっと雰囲気が変わり、65ユーロの”オペラ・メニュー”があり、国産の食材を使った本格的なフランス料理が味わえます。年中無休



<Les Ombres―レ・ゾンブル >
セーヌ河畔に数年前にオープンしたミュゼ・ケイ・ブランリ内にあり、エッフェル塔を眺めながら食事ができる、ジャン・ヌーヴェルがデザインした今風のお洒落なレストランです。昼メニュー35ユーロ、夜メニュー95ユーロ。年中無休。この一階にはカフェ・ブランリーがあり、エッフェル塔は見えませんが軽食がいただけます。



<Le Zyriab by Noura―ル・ジリアブ・バイ・ノウラ>
2008年春にアラブ研究所の最上階にオープンしたばかりの高級レバノン料理のレストランです。ここからは、ノートルダム大聖堂、サクレクール寺院、バスティーユ、ポンピドーセンターなどが一望にできます。昼メニューは48ユーロと56ユーロ、夜メニューは74ユーロと84ユーロ。日曜夜及び月曜休





<La Tour d'Argent ―ラ・トゥール・ダルジャン>
名物オーナーが亡くなり、一つ星に落ちてしまったレストランですが、歴史の重みを感じさせてくれますし、サーヴィスもワインリストも素晴らしく、何よりもノートルダム大聖堂を眺めながらのお食事はきっと忘れられない思い出となるはずです。昼メニュー75ユーロ、夜250ユーロ。月曜、8月休



<Le Raphael―ル・ラファエル >
凱旋門に近い高級ホテル・ラファエルの緑に囲まれた屋上レストランです。シェフは、フィリップ・デライエ。昼食メニュー70ユーロ、夜メニュー90ユーロ。





<Le Diapason―ル・ディアパゾン>
モンマルトルの丘の麓、テラスホテルの一階にあり、夏の間は、ホテルの屋上にレストランが移り、エッフェル塔迄パリが一望にできます。若い有望なシェフが二人活躍していて、値段も昼メニュー23ユーロと29ユーロ、夜は39ユーロと手頃でお薦めのレストランです。



<Nomiya Art Home―ノミヤ・アート・ホーム>
7月初め、パレ・ド・トウキョウの屋上にクレーンで引き上げられた実験的レストランが出現しました。一年間の予定で来年の7月までオープンするこのレストランの名前は<NOMIYA>。その名のとおり、日本の小さな飲み屋をイメージして命名され、12人用のテーブル席しかなく、野菜畑に囲まれ、絶景を眺めながらの特別な一時が過ごせるアートなレストランです。電気調理器具メーカーのElectorolux社とのコラボレーションで生まれ、昨年のマルセル・デュシャン賞の受賞者ローラン・グラソと建築家パスカル・グラソ兄弟によって詩的な空間が造られ、料理担当総責任者はジル・スタサールです。メニュは毎日替わり、お任せメニューで、昼は5品で60ユーロ、夜は80ユーロです。

でも何と言ってもこの秋の料理界最大のイヴェントは、チュイルリー公園でのディナーです。地上50メートルの高さに22席だけのレストランが出現予定で、9月11日から15日迄、アラン・パサール、マルク・ヴェイラ、ピエール・ガニエール、ヤニック・アレノなど今人気のシェフ達が5日間だけ腕を振るうという催しです。ここからはコンコルド広場は勿論の事、モンマルトル、ノートルダム寺院、エッフェル塔、凱旋門が一望に見渡せます。お値段もトッテモ高くて、お一人924ユーロだそうです。この中途半端な金額が何か気になりますが、、。


松下 光子
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