TOPページ  >>  フランスを越えて  >>  コペンハーゲンは市営バス26号が一番!(デンマーク)


■コペンハーゲンは市営バス26号が一番!(デンマーク)


   コペンハーゲン中央駅を出ると眼の前は遊園地チヴォリパーク!どの国でも国鉄中央駅の前は高層ビルがあるのにコペンは違う。嬉しい驚きだ。童話作家アンデルセンのお陰かも知れない。チヴォリパークは訪れる人たちをまず楽しくさせてくれる風景である。子供たちがキャーキャー騒いでいるのが聞えて来る。 このチヴォリパークの裏手に回ってみよう。レンガ造りの巨大な建物が見えてくる。市庁舎だ(写真1)。そびえ立つ塔は市民の力を誇示している。市庁舎横にはデンマークの詩人アンデルセンの座像(写真2)がある。その像は子供たちにこっちに来てお座りと誘っているようだ。そしてアンデルセンは顔を上げチヴォリパークではしゃいでいる子供たちの方を向いている。デンマークのシンボル、うつむいている人魚姫とは対照的である。 さて、その人魚姫を尋ねるのに一番のバスは26番。バス停はチヴォリと市庁舎の間にある。26番はコペンハーゲンの殆どのモニュメントに案内してくれるとても便利なバスなのだ。 バスはまず国立博物館の後ろ側を通過する。ここではデンマークの考古学者たちが収集したものが見事に展示されている。勿論バイキングの船もあるが、ここの見ものは何と言っても<黄金の太陽を曳く馬>(写真3)であろう。青銅器時代のデーン人の太陽への信仰が創造溢れる表現でなされている。馬でさえ4つの車輪の上に乗っているのである。
 

(写真1 )



(写真2 )


(写真3 )
 
 やがて26番が運河を渡ると右手に見えてくるのはChristianborg Palace。現在デンマークの議事堂になっているが、入り口には王の騎馬像があり、教会は今でも王室の礼拝堂として公式の宗教行事に使われている。デンマークは国教としてプロテスタント・ルター派を信仰している。建物の周りは運河で囲まれている。政治を司る重要部分であったからだ。ここはCastle Islandと呼ばれる。
 運河沿いに少し進むと左手に騎馬像が見えてくる。コペンハーゲン建都の父Absalon(12世紀)の像である。この人物は僧侶でもあった為、僧侶姿で市庁舎の入口上にも立っている。騎馬像の後ろへ行くと歩行者天国の商店街が並んでいる。
 26番は更に市内奥へと進む。メトロのマークが見えてくる。コペンではまだメトロは新しい。26番に乗ると中心的ステーション:Kongs Nytorvで下車出来る。この周りは高級デパートMagasin、最高級ホテルAngleterreがある。カバー写真に良く出てくるNyhavnで食事したければここで降りることだ。運河沿いに10数軒のレストランがピッタリくっついて並ぶNyhavnは最も楽しく過ごせる所。コペン社交の場だ。運河からは遊覧船も出ているので何時も市民と観光客で賑わっている。26番はNyhavnを右手に見ながら進む。左にはフランス大使館もある。
 やがて26番は静かな界隈に入って行く。おそらくデンマーク王室が住むAmalienborg Placeの近くを通るからだろう。この円形広場では衛兵の交代式が時刻毎にありそれを目指して朝から観光バスが訪れる所。交代式はまるで人形劇の様である。広場は王室が住んでいるためか全く静かである。破風にデンマーク王室の<象の勲章>が彫られている。またMarble Church と呼ばれる見事なドームを頂いた教会がある。
 静かな界隈を通過した26番は大通りに出る。交差点に2つの重要な博物館がある。一つは王室の財宝を収めたRosenborg Castle。観光バスが止まっている。もう一つは訪問客が少ないデンマーク国立美術館。ルタ−の肖像画が最初の部屋にあるのはデンマークがルターの宗教を国教にしているからだろう。フランスの絵画もある。マチスやパリ派の画家等が展示されている。ヴァンドンゲンが多いのは彼が北ヨーロッパ出身の画家であるからであろうか?
 更に進むとバス26番から右手に公園が見えて来る。そこはヴォーバン風5稜角のある所。コペンの町を防衛する為に造ったものだろう。今は公園になっている。公園を横切ると海に出る。人がざわめいている。コペンのスター、デンマークのシンボルが海辺の岩に坐している。人魚姫だ(写真4)!!お姫様は非常に小さいが何故か多くの人達を惹きつけている。ルーブル美術館のモナリザも小さけれども多くの人達を惹きつけているのに似ていると思う。首を少し下に下げている姿に憂いがあり、見る人を感動させている。王子を救った人魚姫はコペンハーゲンの守り女神である。
 人魚姫を鑑賞した後は再び26番のバスストップに帰り、帰りは思い思いの所で降りれば良い。26番はコペンを鑑賞するのに最適のバスなのだ。
 

(写真4)
 
実践的情報;
@換金は高級ホテルの横、メトロ出口のデパートMagasinの5階にてコミッションなしでしてくれる。1ユーロ72DKK。両替専門店は手数料を15%取るので65DKKになる!
Aバスとメトロの同じチケットは同じ。<買った時刻>から90分乗り放題。2ゾーン24DKK、空港は4ゾーンなので48DKK。タクシーよりメトロ便利。20分ほどでコペンハーゲンの中心に到着する。
Bお勧めのホテルは波止場沿いのADMIRAL HOTEL。場所が良く活気に溢れている。ロビーは70m位ありとても長い。朝食が豊富。波止場で軽食取れる。
Cヴォーバン;Vaubanフランス17世紀の要塞建築家
 


ガイド通訳協会HP文化部




本サイトはフランス日本語ガイド通訳協会(AGIJ)の公式サイトです。
紹介頂く分にはリンクフリーですが、個々の記事、写真等の無断転載はお断りします。