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■ラヴェンダーの香り満ち満ちる世界(1)


写真1
 
 一見、雪山かと思わせる風景だ(写真1)。しかし道路は乾いている。プロヴァンスの夏、灼熱の太陽は山頂に緑さえ生えさせず、石灰岩の白い山肌をむき出しにさせる。強烈な太陽光線を浴びた灌木は山頂に至らず成長さえままならない。ここでは、太陽は恐れ多い神である。そして太陽神は山の裏手にその焼きつくすようなエネルギーを持って花をも焦がし薫り高い世界を創造している。
 

写真2
 
 白い山を越えるとラヴェンダーの世界が広がる。紫色の世界だ。夏、ラヴェンダーは太陽神に恋焦がれるようにして、水気を蒸発させ濃縮した香りを辺りかまわず発散する。すると、その香りに魅せられてミツバチや蜂達がやって来て興奮状態になりブンブンと音を立てて飛び交っている。(写真2)太陽の光が最も強い季節に、恵みを与えられたラベンダーは燃え尽きて刈り取られ、香りのエッセンスに昇華されるのを待っている。(写真3)
 

写真3
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協会HP部



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