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■オセール

  ブルゴーニュ地方は美酒と美食の街として名高いが巡礼の土地としても知られる。パリから A 6で約170 Km南下するとブルゴーニュのヨンヌ県に入る。オーセールはこの県の県庁所在地,人口は約 45000人,ヨンヌ河の左岸の丘に広がる街で,そこにはサン・エチエンヌ大聖堂,旧サンジェルマン修道院教会,サン・ピエール教会など立ち並び壮観な景色を呈している。

  街はゆっくり歩いて回れる広さで,パリから日帰りでも楽しめるし1泊2日の余裕があれば,美術館,教会などのほかにヨンヌ河の遊覧船,又は貸し自転車で近くのワインカーヴも訪れることが出来る。

  街並みは中世の面影を残す木骨組の民家や複雑に入り組んだ道路は思いがけない景色を展開させてくれる。

  見所 : 旧サンジェルマン修道院教会のフレスコ画

  この教会の地下礼拝堂にみられるサン・エチエンヌ(聖ステファノ)の生涯と殉教を描いたフレスコ画はフランス最古の作品の一つといわれる。 聖人ジェルマンは生まれ故郷のオセールで司教を務めた後,他国で長い伝道生活を送り,イタリアのラヴェンナで 448年に生涯を終える。彼の亡骸が皇帝によりお里帰りし,ジェルマンが生前中に建てた小さなバジリックの地下祭室に葬られた。その場所を記念してメロヴィンガ朝のクロチルド王妃が 6世紀にベネヂクト会の修道院を創設した。 この高名なサンジェルマン修道院教会が 9世紀半ばに再建された。このときの地下祭堂が現在も見られる貴重なカロリング様式である。

  見所 : サン・エチエンヌ大聖堂のフレスコ画

  教会は 13世紀から 15 世紀にかけてのゴシック様式
  ここの地下礼拝堂にも有名な 11 世紀のフレスコ画で,4人の天使に囲まれた十字架上の白馬に乗ったキリストの姿が描かれている。時代を超えて現代にもその信仰の清らかな部分を思いおこさせる場所でもある。オセールは中世藝術の宝物がいっぱい!

  見所 : Bailly のカーヴ

  この小さなワインの村はオセールの街から 10Km 程離れた所にある。
  訪れたカーヴは大型バスがそのままカーヴの中に入れる。カーヴの広さは 4 ヘクタールで 500万本のワインが眠っている。ここは昔の石切場の跡で,切り出された石はパリにも運ばれ多くの建造物に利用された。50 m の厚さの石灰岩天井は圧巻である。カーヴにはクレモン・ド・ブルゴーニュ(発砲ワイン),キールに欠かせないアリゴテ,そしてシャブリ等がねかされている。昔ルイ14 世も晩年よく愛飲したというオセールのワインは今日“気取らないフランス人”に好まれている。

※2005 年 5月 22日 日曜日 オセールではワイン祭りが朝09 : 00 ~夕方 17 : 00迄 開催されます!







富士本 優子
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