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■シリーズ <ヴォー・ル・ヴィコント>(4) ヴォー城全景


ヴォー全景

  石灰岩でできた白いヴォー・ル・ヴィコント城は赤レンガの建物を左右に控えて威風堂々としています(写真)。背後の森から緩やかにスロープする途中に盛り土をして城を置き、周りは水堀が取り囲んでいます。ドームの上に君臨する見晴台やフランス式の高屋根がこのお城を更に高く見せています。
  フランス式庭園として初めて17世紀に造られた庭園。その庭園からの2007年4月の眺めは圧巻です。庭園はお城から勾配を落しながら舟遊び用の運河に至ります。写真に見られる水面は運河ではなくお城を映す水鏡です。
  お城を設計したのは建築家ル・ヴォー Le Vau。実はル・ヴォーの見事な建築がパリで見られるのです。芸術橋のたもとにあるフランス学士院がそうです(写真)。よく見ますと中央にあるドームといい、両脇に控えた高屋根のパヴィリオンといいヴォー城にそっくりですね。違いはドームとパヴィリオンが直に繋がっているか湾曲して繋がっているかです。またヴォー・ル・ヴィコントの方が学士院より先に建築されています。


学士院

浜田 達郎
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