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■シリーズ <ヴォー・ル・ヴィコント城>(1)
Château de Vaux le Vicomte




  冬、ヴォー・ル・ヴィコント城は閉まっています。今年(2007年)の開城は3月24日です。
  ヴォー・ル・ヴィコント。このお城はヴェルサイユ王ルイ14世が大いに嫉妬したお城として良く知られています。実際、お城にはヴェルサイユ王がうらやんだだけあって隠された魅力が尽きません。しかし、日本の人達にはまだ知名度は低いようです。そこで、これからシーリズしてヴォー・ル・ヴィコントの魅力を探してみたいと思います。
  1661年8月17日、城主フーケ財務長官の招待を受けたルイ14世は城門(写真)から豪華な馬車で入城いたしました。城門越しにお城を見ますと中央部に円いドームがあることが分かります。ここは大サロンで、フロアーから丸い天井まで18メートルもあるのです。入城してきた王に対して低く構えるシャトーは一見控えめですが、それだけに、王様が驚きまさしく嫉妬に駆られたのは、大サロンの高さよりも、大サロンを横切ると見えてきた、王自身今まで視たこともない素晴らしい庭園だったのです。お城はその背後に眼を奪うほどの庭園を隠していたのです!


浜田 達郎
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