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■パリのエコロジック風景(1)

<生活の質>においてパリは27大都市トップであるという記事が10月11日<パリジャン>紙に発表された。数年来のパリ市のエコロジック政策がこの栄誉に貢献しているに違いない。車による空気汚染で人や歴史的モニュメントへの被害を危惧し始めたパリ市は5年前、車の路上パーキングを徐々に廃止し、自転車パークに変身させた(写真1)。自転車(velo)を借り目的地のパークで自転車を返すこのシステムでパリジャンは自由自在(libre)に市内を移動できるようになった。このシステムをヴェリブ(velib’)と呼ぶ。
 

写真1
 
ヴェリブはパリ市がエコロジック政策で最も成功したもので、パリジャンの日常生活に小さな革命を起こしている。そして、今や他の都市もこのシステムを取り入れるのがアラモードだ。パリ市は更に自転車優先政策を勧め、かつて車の一方通行道路であったところを自転車と共有させ、またそこに対向自転車線なども設け始めている(写真2)。
 

写真2
 
自転車エコ政策に成功を収めつつあるパリは最近、自転車タクシーまで登場させ後援している。主要な観光スポット・シャンゼリゼやコンコルド広場ではカラフルで面白いデザインの自転車がツーリストを待っている(写真3)。
 

写真3
観光客たちが自転車や自転車タクシ−でモニュメントを巡る日がくることをもパリ市は夢見ているのだろうか?
 

協会HP文化部
 

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