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■めまいを起こさせる建物



  シャンゼリゼから出るジョルジュV(サンク)通りをセーヌの方へと歩いていたら、急にめまいに襲われました。頭がくらくらしてきて、自分がどこにいるか確かでなく、不安になりました。地震で歪んだのか?、あるいは灼熱で溶かされたかのような建物が突然眼の前に現れたからです。マジックミラーの世界に迷い込んだようで、異次元の感覚に陥ったのです。
  実はこれ、リフティング中の建物の工事現場をカモフラージュする芸術作品だったのです。シュールな世界を日常生活の中に創りだしたのはアーチスト、ピエール・ドラヴィ(Pierre Delavie)。
  さすがに芸術の都・パリならではの風景ではないでしょうか。






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