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■モンマルトル、小路の魅力



  日本から多くの画家たちが来て住み付く都市パリ。中でも、丘の上は観光化されたとはいえ、モンマルトルは画家たちの棲家やアトリエに今でも人気があるようです。ところで、モンマルトルでは年に一回、普段は見られない画家たちのアトリエを訪問できる機会があります。今年も11月17日から19日にかけて<PORTE OUVERTE>(開かれたドア)をキャッチフレーズに130人ほどのアーチストたちが76ヶ所に及ぶアトリエを一般公開いたしました。
  これらのアーチストの中で女流画家として活躍しているのが辻井・ジュリア・KEIKOさんです(写真1)。豊潤で明るい色彩の中での想像あふれる世界がキャンバスに踊る彼女の作品は、訪問者たちを強力に惹きつけます。また、ジュリアさんは芸術活動を続けながら、ガイド・通訳協会会員としても第一線で活躍しています。得意な分野がルーブルやオルセーのような美術館であることは言を待ちません。
  モンマルトルの魅力は、理路整然としたパリの美しい景観に対して、階段のある通りや抜け道、そして車の通れない小路が多いことではないでしょうか。ジュリアさんの作品が展示されたアトリエはCite Veron (ヴェロン袋小路)(写真2)の突き当たり。小路は賑やかなクリッシー大通り(Boulevard de Clichy)に面しており、となりは夜のパリを代表するムーラン・ルージュです。車や人で常時あふれている大通りからちょっと小路に足を踏み入れただけで、まったく静かな別世界のアーチステイックな雰囲気を味わえるのです。これこそモンマルトルの小路の魅力ではないでしょうか。




浜田 達郎
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