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■パリプラージュ(パリ海岸)



  車社会に入ってからパリジャンたちはセーヌ河との直接的コンタクトを失っていました。しかし、都市空間の汚染が深刻化し、エコロジー精神が都会人に芽生え始めた頃からパリではセーヌをパリジャンに返す運動が起こっていました。数年前からセーヌ沿いの車専用道路に、夏のバカンス中、本物の砂を運んできて<パリ海岸 Paris Plage>なるものを作るというビックリ企画も実は返還運動の一環です。
  砂浜(写真)では子供たちが砂遊びを、大人たちは昼寝やプロムナードを楽しんでいます。風に吹かれるブルーの旗はヨットのマストを連想させ、棕櫚の木は熱い南国を想わせます。また、背景にはコンシエルジュリーなどの歴史的建物が見えています。長い歴史とひと夏の砂浜のコントラストは実に印象的です。セーヌ河畔はしばしコートダジュール的雰囲気であり、パリジャンはセーヌと、セーヌはパリジャンと水入らずのコンタクトを楽しんでいるようです。
  セーヌをパリジャンに返す運動は更に続き、将来的にはセーヌ河畔専用車道規制の可能性も出てきています。

(協会編集部)



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