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■2006年 パリに新しい博物館誕生 !!
<ブランリー川岸博物館 Musee du quai Branly>


  パリに全く特異な博物館が2006年6月に誕生します。その宣伝のためパリのメトロでは現在(1月)パリジャンの度肝を抜くようなポスターが貼られています。協会スタッフが撮影した写真はコンコルド広場に忽然と現れたイースター島の巨人彫刻です。<文化は対話するために創造される>と言う文化省のキャッチフレーズがポスターに添えられています。原始文明と現代文明が衝突する生々しい合成写真はパリジャンの眼を強烈に惹き付けています。
  ブランリー川岸はエッフェル塔の前の通りのことですので博物館はエッフェル塔の殆んどとなりということになり,場所的にも話題を呼びそうです。また川岸通りには日本文化会館もありますので、ブランリー川岸はパリの新しい文化帯になりそうです。6月オープンが楽しみです。
  既に現代文明に背をむけてタヒチ島へ行ったゴーギャンの影響もあるかと思いますが、20世紀に入るとキュウビスムやフォーヴィスムの芸術家たちは素朴な原始文明に注目して行き、文学者たちもまたアポリネールやマルローなどのように根源的な原始文明に高い芸術性を認めてきました。人類の根源に迫る原始文明(アフリカ・アジア・オセアニア・アメリカ)を文化的・芸術的のみならず科学的観点からも鑑賞・追及しようというスタンスがこの博物館のポイントです。
  かつてこの川岸通りには国際会議場を作る計画がありましたが住民の反対があり、ついに文化的な新しい建物としてパリに登場することになりました。建築はフランス建築界を代表する一人、ジャン・ヌーヴェルが担当していますので彼の斬新な建築もまたオープニングの楽しみになっています。




協会編集部



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