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■フランス日本語ガイド協会のみなさまへ

  私がパリに来たかった最大の理由は、今夏に再開したオランジュリー美術館を見ることでした。ですから、着いたその日にオランジュリーに行ってきました。 光の加減で、睡蓮の絵の色が濃<なったり、薄<なったりして、なかなか良かったです。実は、私だけてはなく、何人かのロンドン・ガイドが、オランジュリーを見るために、今秋パリに来ているんですよ。
  サン・シュルビス教会も見に行きました。一応「ダ・ヴィンチ・コード・ツアー」なんかもやるので、どんなところかなーと思って。小説上でローズラインと呼ばれている子午線、探しちゃいましたよ。「な−んだ」っていう感じでしたね。
  ところで、パリの天文台を中心に、パリの子午線があるのは分かりましたが、普通、天文台って、街の外側、それも丘の上とかに作られるじゃないですか。街の灯りは、星を見るのに邪魔ですよね。でも、パリの場合は、街の外側でも、丘の上でもないところに天文台がありますよね。どうしてですか?
  私がパリの街を歩いていて、一番驚いたのは、狭い道にぎっちり車が駐車していること。ロンドン中心部では、駐車どころか、停車禁止の道が多く、路上駐車なんて考えられません。
  あと、入場待ちの行列がどこにでもあるのに、ちょっと驚きました。ロンドンで行列を作らないと入れないのは、ロンドン・アイ(観覧車)と、マダム・タッソー(蝋人形館)<らいです。ほとんどの美術館・博物館が入場無料かつ荷物検査なしで、スーッと入れるものですから、パリの観光地、特にノートルダム寺院に入るのにも並ばなくてはならないのには、ちょっと戸惑いました。まあ、すぐに慣れましたけどね。
  2日目は車でバルビゾンのミレーの家とフォンテンヌブロー、そして、まったく逆方向なのですが、オーヴェールのゴッホの家&墓に連れて行ってもらいました。ここで驚いたのは、ミレーの家も、ゴッホが亡くなった部屋のある家もプライベートなんですってね。英国だったら99%ナショナル・トラストのものでしょう。いや、どっちがいいとか悪いとかじやなく、本当に海を越えただけで、まった<考え方が違うんだなーと思って・・・。
  最終日には、電車でベルサイユに行きました。私にとってベルサイユは3度目なのですが、今回はオーディオ・ガイドを使って、各部屋の説明を詳しく聞くことができました。私は小学生から中学生にかけて、「悲劇の王妃」や「ベルサイユのばら」の愛読者だったし、テレビで「マリーアントワネット」という映画を見たときも、登場人物全員の名前と役割を言い当てられるほど、そのころのフランス史には詳しかったので、今回、細かい発見がいっぱいあって感激しました。それにしてもベルサイユは大きいですよね。トリアノンまで歩いたせいでしょうか・・・遠かったー。比べたら英国のお城なんか小さくて、革命が起こらなかったのも分かります。
  今回のパリ旅行はとても勉強になりました。パリのみなさんも是非ロンドンにいらしてください。いろいろな発見があると思いますよ。
  これからも、お互いに情報交換をして、良い関係を築くことができればいいと思っています。


英国ブルー・バッジガイド ライト裕子 (Mrs. Hiroko Wright)
http://www.tourguide.org.uk/








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