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■ワインの町ボルドーより

  パリから南西に約580km、TGVで約3時間のワインの産地、ボルドー。日本でもボルドーワインはすっかり有名になりましたね。
  古くからワインの生産で富を築いてきたこの街にはサンタンドレ大聖堂や大劇場など重厚な建物が並び、目の前に立つと歴史の深さを感じさせます。
  この大聖堂、12世紀頃に建てられたといわれるロマネスク様式の教会。ゴシック彫刻の素晴らしさに圧倒されます。すぐお隣のペイベルラン塔の最上階のテラス(地上50m)からはボルドー全市内がパノラマで見渡せます。狭くて急な階段なので歩きやすい靴で行かれることをお勧めします。大劇場はフランスで最も美しいといわれる18世紀後半の建物です。中に入るとまさに18世紀に逆戻りしたような感覚。ガロンヌ川に面したヨーロッパ一の面積といわれるカンコンス広場ではよく催し物が行われ、今年7月にはワイン祭が行われました。ここで行われる骨董市では小物から家具までいろいろあり、ゆっくり時間をかけて見てまわるのが楽しいです。市内はこじんまりとしているので、名所のほとんどは徒歩でまわれます。ゆっくり散策し、疲れたらオープンカフェで一休みするのもよいでしょう。夜には街中の見事な建築物がライトアップされます。特に美しく照らし出されたガロンヌ川沿いの旧証券取引所の建物が必見。

  市内近郊は、サンテミリオン、ポムロール、メドック、グラーヴなど一面ブドウ畑が広がり、夏には緑が延々と続きます。その中に建つひときわ威厳のある建物、シャトーを是非訪れてみてください。シャトーの人はたいてい気さくで訪問者には丁寧にワインの製造過程からありとあらゆるボルドーワインの事を説明してくれ、通常最後に試飲をさせてくれます。ワインの作り手の情熱や誇りを感じ取ることができます。訪問する際には事前の予約をお忘れなく。

  ボルドーを夏訪れるなら、市内から約60kmのところにある高級避暑地アルカッションまで足をのばすのもいいと思います。海岸に立ち並ぶカフェやレストランは毎年多くのバカンス客で賑わいます。また、アルカッションからすぐ近くには高さ115mのピラ砂丘があり、砂丘の上からはまさに絶景を楽しめます。そして海に沈む太陽はとてもロマンチック。

  観光の中でも楽しみなのはやはりお食事ですね。ボルドーは海に近いため新鮮な魚介類を楽しめます。アルカッション産の生牡蠣は絶品。また、ボルドーの位置するアキテーヌ地方はフォアグラの生産でも有名です。甘口ワインのソーテルヌと一緒に食べるのが最高です。ブドウの木で焼いたリブロースステーキはボルドーの名物。量の多さにびっくりします。

  ボルドーに住んで2年になりますが、まだまだ日々街中で発見することがたくさんあります。この土地の文化や歴史にすっかり魅了され、この街に住むからこそ、ガイドになりたいと思うようになりました。たくさんの人にボルドーを訪れてこの街の素晴らしさを知ってもらいたいと思います。近い将来ガイドとしてボルドーをもっとたくさん紹介できるよう今学んでいるところです。このサイトを見て、多くのガイドさんたちが各地で活躍なさっていることを知り、大きな励みになりました。アドバイスを下さった、はまださん、どうもありがとうございます。


Tamaki boudot






Tamaki boudot


サンタンドレ大聖堂


ジロンド派記念碑
(カンコンス広場)


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